2025/01/26
建売住宅の一般的な寿命は?賢い選び方や寿命を延ばすための工夫を解説
建売住宅の寿命は「20年程度で建て替えが必要」「注文住宅より寿命が短い」といった噂を耳にしたことはありませんか?
実は、この噂は大きな誤解です。
建売住宅は、注文住宅と同じ建築基準法に基づいて建てられているため、構造の基準や使用される建材の基準が統一されています。そのため、適切にメンテナンスすれば30年以上、場合によっては60年近く住み続けることが可能です。
本記事では、建売住宅の寿命や正しい選び方のポイントについて解説します。
▼この記事でわかる内容 ●建売住宅の寿命を正確に計測する2つの方法 ●寿命が短くなりやすい物件の特徴と見分け方 ●注文住宅と寿命が変わらない理由 ●賢い物件の選び方と寿命を延ばすコツ |
住宅購入を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。
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建売住宅の寿命は20年〜60年!計算方法は?
建売住宅の寿命は、一般的に20年〜60年です。ここでは、建売住宅の寿命の計算方法を2つ紹介していきます。
▼建売住宅の寿命は20年〜60年!計算方法は? 方法①|「法定耐用年数」を使った方法 方法②|「劣化対策等級」を使った方法 |
方法①|「法定耐用年数」を使った方法
住宅の寿命の計算方法の1つは、「法定耐用年数」を使った方法です。
法定耐用年数とは、国が定めた「固定資産を使用できる期間」のことを指します。この期間を基に、その資産がどれくらいの価値を持つかを判断できます。
法定耐用年数は、国税庁が公開している「減価償却資産の耐用年数表」で確認可能です。
一般的に法定耐用年数は20〜30年といわれていますが、建て方やメンテナンス次第で伸びる可能性が高まります。
そのため、「法定耐用年数」と住宅の寿命は必ずしも同じ年数になるとは限りません。あくまで「法定耐用年数」は住宅の寿命の目安である点には注意しましょう。
方法②|「劣化対策等級」を使った方法
「劣化対策等級」とは、建物の耐久性を評価する基準のことです。
建物の耐久性を高めるための工夫や対策がどの程度されているかを示し、不動産の価値を判断する際の参考にされます。主に建物の基礎や外壁、床下等の耐久設計を評価しています。
劣化対策等級は、等級1から等級3まであり、数字が大きいほど耐久性が高くなる設計です。
等級1では25年〜30年ほどの耐久性となっており、等級2は50〜60年、等級3は75〜90年程度、大掛かりな修繕工事をする必要はありません。
工務店や建築会社に直接「劣化対策等級」を確認してください。直接見て確認したい場合は「住宅性能評価書」を見せてもらい、その中の「劣化対策等級」で確認できます。
「劣化対策等級」もあくまで、住宅の寿命の目安である点には注意しましょう。
こんな建売住宅は買うな!寿命が短いと思われる物件の特徴
建売住宅の品質は物件によって大きく異なります。購入前には以下のようなポイントをしっかりと確認し、長く安心して住める物件を選びましょう。
▼こんな建売住宅は買うな!寿命が短いと思われる物件の特徴 特徴①|災害リスクが高いところに建てられる 特徴②|日当たりが良くない 特徴③|点検口がない 特徴④|材料の品質が低い |
特徴①|災害リスクが高い場所に建てられる
災害リスクが高い場所に建てられた建売住宅は災害によって建物が傷つき、修繕や補修が必要になる頻度が高まります。
特に、地震や洪水、台風などの災害が多い地域では、建物の基礎部分や構造そのものが損傷を受けやすいです。その結果として、建物の劣化が早まる場合があります。
また、土砂崩れが起こりやすい場所や、川が氾濫する恐れのある地域なども危険性が高いです。
そのため、ハザードマップで洪水や土砂崩れなどのリスクのある地域を確認することや、地盤サポートマップで地盤の強度を確認することをおすすめします。
特徴②|日当たりが良くない
日当たりが良くない物件だと、カビが繁殖しやすいため、建物の寿命が短くなる可能性があります。
また、日当たりが悪いと、雨が降った後に外壁や屋根が乾きにくくなり、それが原因で建物が痛みやすくなる場合があります。これにより、建物の寿命が短くなるのです。
日常生活においても、日当たりの良さは、洗濯物の乾きやすさや室内の明るさに影響します。
しかし、建売住宅は周りに住宅が並んでいる場合もあるため、ネット上で日当たりは確認しにくいです。そのため、天気の良い日中に内見に行って確認することが大切です。
また、北向きの建売住宅も日当たりが悪いため、できるだけ避けましょう。
特徴③|点検口がない
点検口は、壁や天井、床などに設けられた、設備の点検やメンテナンスを行うための小さな開口部です。
この点検口がない建売住宅は、水道管やガス管の漏れや床下や天井裏の湿気やカビの発生など、重要な問題を見逃すリスクが高まります。
点検口は多くの建物に標準的に設置されていますが、建物の簡易的な構造やコスト削減のために省略されている場合もあります。このような物件は、不具合の早期発見が難しく、適切な時期のメンテナンスができません。
結果として、建物の寿命を縮める原因となります。
特徴④|材料の品質が低い
建売住宅に使用される材料の品質は、建物の耐久性と寿命に直接影響します。特に、以下のような材料は、建物の寿命が短くなる可能性が高くなります。
▼品質の低い材料 スレート瓦や金属屋根 粗悪なレンガ・未処理の木材 簡単に崩れるブロック材・劣化しやすい亜鉛メッキ鋼 |
これらの材料は経年劣化が早く、雨漏りや水漏れなどの深刻な問題を引き起こすリスクがあるため、注意してください。
それぞれ特徴があるため、実際に使われている材料にはどんなメリットやデメリットがあるのか確認してみましょう。
建売住宅と注文住宅の寿命は同じと言える理由
建売住宅と注文住宅の寿命が同じと言える理由は、以下のとおりです。
▼建売住宅と注文住宅の寿命は同じと言える理由 理由①|建築基準法を遵守しているから 理由②|住宅品確法で保証されているから |
それぞれ詳しく解説していきます。
理由①|建築基準法を遵守しているから
建売住宅と注文住宅はどちらも、建築基準法に沿って建てられているため、寿命は同じと言えます。
なぜなら、建築基準法を遵守していることで、構造の基準や使用される建材の基準が統一され、耐久性の差が出にくいからです。
建築基準法とは、建物を安全で快適にするための決まりを定めた法律です。具体的には、構造基準や敷地、高さの制限などのルールが設けられています。
建売住宅と注文住宅はどちらも、建築基準法によって建築前、建築中、建築後に検査が実施されます。同じ水準で建築しているため、寿命も同じと言えるでしょう。
理由②|住宅品確法で保証されているから
建売住宅と注文住宅はどちらも住宅品確法で品質を保証されているため、寿命は同じと言えます。
住宅品確法は、住宅の品質向上を目的とした、消費者が安心して住宅を購入・利用できるために定められた法律です。具体的には、耐震性や耐久性、断熱性能など、住宅の性能を数値や等級で表示しています。
また、10年以内に物件に欠陥が見つかると、売主は無償で補修しなければならないといった欠陥保証がある点も特徴のひとつです。
住宅品確法の10年保証によって、低品質な施工リスクを予防しているため、建売住宅と注文住宅の寿命に大差はありません。
建売住宅の賢い選び方
ここまで、建売住宅の平均寿命や寿命が短い建物の特徴について解説してきました。これらを踏まえると、実際に何を基準に選べばよいのか気になる方もいるのではないでしょうか?
ここでは、建売住宅の賢い選び方を4つ紹介していきます。
▼建売住宅の賢い選び方 選び方①|外せない条件を決める 選び方②|住宅ローンの予算を決める 選び方③|家族の人数に合わせた間取りを選択する 選び方④|評判の良い工務店を選ぶ |
選び方①|外せない条件を決める
最も大切なのが、外せない条件を決めることです。なぜなら、全ての条件を満たす物件は、まず存在しないからです。
外せない条件を決めておかないと物件選びに時間がかかり、決められない状態に陥ってしまいます。物件を選ぶ際に挙げられる条件を、以下にまとめましたので、参考にしてみてください。
▼物件を選ぶ際の条件 立地(アクセス・周辺環境・近隣施設) 設備(駐車場・収納等) 機能性(耐震性・気密性) |
家族構成によっても重視すべき条件は異なるため、絶対に外せない条件や妥協できる条件は決めておきましょう。
選び方②|住宅ローンや予算を決める
住宅ローンや予算を決めることも、建売住宅を選ぶうえで重要なポイントです。先に予算を決めておかないと、条件の良い物件ばかりに目が行ってしまい、決定するまでに時間がかかってしまいます。
実際に住宅ローンを組む場合は、いくらまで借りられるのか確認しておき、予算内で物件を探しましょう。
ちなみに、2023年度 フラット35利用者調査によると、全国平均の建売住宅の購入価格は、3,603万円です。ただし、首都圏と地方では、かなり値段の差がある点にはご注意ください。
選び方③|家族の人数に合わせた間取りを選択する
建売住宅を選ぶ際には、家族の人数に合わせた間取りを選択しましょう。家族構成によって、必要な部屋の数や広さなどが異なり、4人家族であれば4LDK以上はあった方が理想的です。
また、将来の家族構成も見据えた間取りを選択することをおすすめします。
ただし、実際の物件は、図面や写真からは分からない魅力があります。図面で見たときの印象と、実際に内見したときの印象は大きく異なることがあるからです。
例えば、空間の使い方や家具の配置によって、同じ広さでも快適性や使い勝手に違いが出てきます。そのため、大枠の間取りは決めておき、気になる物件は内見してから決めましょう。
選び方④|評判の良い工務店を選ぶ
工務店によって施工の質の違いや対応力の違いがあるため、評判の良い工務店を選びましょう。
評判の良い工務店を選ぶことで、トラブルが少なく購入までがスムーズに進みます。過去の建設事例や保証サービスを確認することで、施工の丁寧さや仕上がりの品質、信頼性などを把握できます。
また、実際に工務店で購入した方の口コミやレビューなどもチェックしてください。大手企業だから必ずしも、安心できるわけではありません。地域に根付いた工務店の方が評判が高い場合もあるため、必ずチェックしましょう。
建売住宅は長く住めない?寿命を延ばすには?
建売住宅は、適切な管理や定期的な修繕によって寿命を延ばし、快適に長く住めるようになります。
ここでは、建売住宅の寿命を延ばす方法を3つ紹介していきます。
▼建売住宅は長く住めない?寿命を延ばすには? 方法①|掃除や換気をこまめに実施する 方法②|劣化や故障を早期に発見する 方法③|メンテナンスを実施する |
方法①|掃除や換気をこまめに実施する
建売住宅の寿命を延ばすには、掃除や換気をこまめにしましょう。
掃除や換気をこまめにすることで、湿気を防ぎ、カビの発生を予防します。また、ほこりや汚れを溜めないことで、サビの進行を抑制できます。
特に、樋や配管はごみがたまりやすく、詰まりやすい点に注意してください。
樋と配管が詰まると水漏れの原因になり、害虫も発生しやすくなるため、数ヶ月に一度は樋と配管の掃除もしましょう。
方法②|劣化や故障を早期に発見する
建物の劣化や故障を早期に発見できると、大きなトラブルを防ぎ、結果的に寿命を延ばすことにつながります。
また、修繕費用を抑えられることもメリットの1つです。
特に、水漏れの危険性がある排水管やほこりが溜まりやすい換気扇などは、重点的にチェックすることをおすすめします。
屋根裏や床下は普段なかなかチェックできない箇所なので、気になる方は専門の業者に依頼することも検討してみてください。
方法③|メンテナンスを実施する
建売住宅の寿命を延ばすには、定期的なメンテナンスが必要になります。なぜなら、定期的にメンテナンスをすると、建物の劣化を予防し、故障の早期発見もできるからです。
外壁は10年、屋根は20年、フローリングや床下は数年に1度を目安にメンテナンスを実施しましょう。逆に定期的なメンテナンスを実施しないと、知らぬ間に建物が劣化し、取り返しのつかない事態になる恐れがあります。
具体的なメンテナンス方法は以下のとおりです。
▼建売住宅のメンテナンス方法 シロアリ駆除工事 外壁工事 電気配線の点検 給湯器やボイラーの点検 配管・排水口の点検 |
上記のメンテナンスを定期的に行うことで、建売住宅の寿命を延ばせます。
メンテナンスには手間やコストがかかりますが、長く建売住宅に住むためには必要不可欠な投資です。
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まとめ
建売住宅の寿命は20年〜60年程度であり「法定耐用年数」や「劣化対策等級」を参考に、寿命が計算されています。
この記事では、寿命が短い物件の特徴や建売住宅の選び方、建売住宅の寿命を延ばす方法について詳しく解説しているので、ぜひ建売住宅選びの参考にしてみてください。
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