2024/08/21
一軒家の購入費用はどのくらい?分譲住宅と注文住宅で比較!
マイホームの購入を検討している人のなかには、費用がどのくらい必要になるのか見当が付かず、踏み出せない人もいるのではないでしょうか?
今回は、一軒家を購入した場合にかかる費用や特徴、メリット・デメリットを分譲住宅と注文住宅で比較します。総予算を把握して資金計画を立て、新築一戸建ての購入に役立ててください。
分譲住宅と注文住宅で一軒家の購入費用に違いはある?
まずは、分譲住宅と注文住宅のそれぞれについて、設計や費用面の違いを見ていきましょう。
分譲住宅の特徴
分譲住宅は、土地と建物がセットで販売されている住宅を指します。
住宅の完成後に販売されるケースと、建築中に販売がスタートするケースがありますが、いずれも設計は事前に決まっていることがほとんどです。
また、分譲住宅は注文住宅より価格がリーズナブルなことが多いため、品質やグレードも劣ると誤解されてしまうこともあります。
しかし、実際には住宅施工に関する厳格な決まりを守らなければならないので、設計上の品質面に大きな差が出る心配はありません。
注文住宅の特徴
注文住宅は設計事務所や工務店、ハウスメーカーなどに設計・工事を依頼し、一から家づくりを行うものです。
予算や法令の範囲内であれば、間取り・デザイン・外装・内装・設備などを自由に設計できるのが大きな魅力といえます
住宅金融支援機構が行った「2021年度フラット35利用者調査」(https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_flat35.html)によれば、建売住宅の平均所要資金は「3,495万円」、土地を含む注文住宅の平均所要資金は「4,397万円」とされています。
このように、購入に必要なトータルコストは分譲住宅の方が安いです。
購入費用だけじゃない!分譲住宅と注文住宅の一軒家のメリット・デメリット
ここまで費用面から分譲住宅と注文住宅の違いを見てきましたが、次は分譲住宅と注文住宅のメリット・デメリットをご紹介します。
分譲住宅のメリット
・建物を実際に見てから購入を決められる
・すぐに入居できるので生活設計がしやすい
・住宅ローンを使って土地と建物代金を一括で払える
分譲住宅のメリットは、入居までの時間を短くできるため、すぐに入居したい場合や、土地を購入して注文住宅を建てることを面倒に感じてしまう場合に適した選択肢といえます。
分譲住宅のデメリット
・思い通りの間取りや仕様にできない
・同じ様な外観の家が多く、個性を発揮できない
・郊外にあることが多い
分譲住宅のデメリットは、間取りや仕様が決まっているので、思い通りの家に出来ないことが挙げられます。
また、何区画かに分譲されて販売される場合は、同じ様な家が建ち並ぶことになります。さらに価格を低く抑えるために、郊外に立地するケースが多くなります。
注文住宅のメリット
・自由度の高い家を作ることができる
・自分たちだけの一点モノの家になる
・建築プロセスを確認できる
・こだわり部分にメリハリをつけられる
注文住宅ではこだわりが薄いものやまったく必要としないモノを思い切って無くすこともできます。
必要なところには思い切ってお金を使うけれど、いらないものは徹底的にカットする。コストのかけ方に差をつけられるのも注文住宅のメリットです。
注文住宅のデメリット
・入居までの時間が長くなる
・完成するまで仕上がりがわからない
・資金計画が複雑で、割高なローンを組む可能性もある
住み心地をイメージしてから購入を決断できる分譲住宅と違って、注文住宅の完成形は家が建つまで目にすることができません。いざ出来上がってみたら思ったような暮らしができない、という可能性も十分あり得ます。
一軒家の購入費用を抑えるテクニック:分譲住宅編
分譲住宅を買うためには、ただ値下げを待っているだけではいけません。なぜなら値下げのタイミング狙っている人がたくさんいるからです。
こちらでは、分譲住宅を安く購入するテクニックをまとめましたので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
①値引き交渉のしやすい時期を把握する
分譲住宅の値下がりが起こりやすい決算期がねらい目といえます。
多くの企業では3月が決算期です。決算では1年間のお金を清算し、業績の良し悪しを明確にします。会社は3月末までに売り上げを上げて、少しでもよい業績にしたいと考えるため、分譲住宅の値下がりが起こりやすいというわけです。
そのため、売主は春の1〜3月のタイミングを逃さず売り切ってしまいたいと考えます。この時期が終わるころを狙い、値引き交渉をするとよいでしょう。
②地域の相場価格を把握する
購入したい物件がある地域の相場価格は、事前に把握しましょう。
同じ地域の同じような分譲住宅より割安で販売されていれば、値引き交渉はおそらく難しいでしょうし、割高で販売されていれば交渉に応じてもらいやすいと言えます。
全く同じ物件は存在しませんが、同じ地域の相場を知ることは非常に大切です。
③ある程度時間が経過した分譲住宅を選ぶ
完成した分譲住宅に買い手が現れず、3ヶ月ほど未入居が続くと売れ残りと判断される傾向にあるため、業者が価格を下げる可能性があります。売れ残りの物件は、期間が経つにつれ経年劣化などが露見してしまうリスクが高くなります。
新築後3〜6か月であれば売れ残ることはよくあるので、売れ残りの分譲住宅を狙うにはおすすめの期間となります。
④ローンの事前審査を通しておく
住宅ローンを事前にクリアしておくのも、購入意欲の強いアピールになります。購入したいという人が複数いる場合、住宅ローンの事前審査が完了している人が優先されることがあります。
また、売れ残りの分譲住宅は業者が早く売りたい物件のため、現金で買うという人が現れるとそちらに売ってしまう可能性もあります。
売れ残りを狙うライバルも多いため、住宅ローン審査で時間をかけている間に他のライバルに物件をとられるということもあるのです。事前に審査を通しておくと、売主に安心して交渉に応じてもらえるでしょう。
一軒家の購入費用を抑えるテクニック:注文住宅編
次は、注文住宅を安く購入するテクニックをご紹介します。
優先順位を明確にする
一軒家を購入する際に、さまざまな条件を取捨選択する必要があります。条件に優先順位をつけておけば、迷いや予算オーバーを回避できるかもしれません。
条件には立地や間取り、日当たり、設備などがあり、必要な条件とそうでない条件に順位をつけておきましょう。住宅購入では理想通りの住宅にすることは難しく、ある程度妥協をする必要があることを頭に入れておくことが大切です。
全体の予算を決めたあとは、希望のなかでどうしても譲れないもの、できれば欲しいものなどに分類し、優先順位を決めましょう。
施工会社を選ぶときは相見積もりをとる
高額な買い物となる住宅購入では、複数のハウスメーカーやビルダーで相見積もりをとるのが賢明です。同じ条件で複数社に相見積もりをとってみると、どこでコストが異なるかが把握しやすくなります。
住宅のように高額な場合は金銭感覚が麻痺してしまうので、一度俯瞰してみて、本当に必要かどうか再度検討してみましょう。
金利が安い時に買う
一軒家を購入するほとんどの人は住宅ローンを利用します。金利は社会情勢などで変化するため、金利が安いタイミングで物件を購入することを検討しましょう。金利が1%違うだけで総額数百万円の差が出る場合があります。
金利が安いほど支払利息を抑えることができるので、ローンのシミュレーションなどで自分の資産状況に合った計画を立てましょう。
値引き交渉をする
積極的に値引き交渉することで購入価格を抑えましょう。
分譲住宅や中古物件で長期間販売されている物件は傷や汚れ、臭いなど劣化している箇所があるかもしれません。気になる箇所を発見したら不動産会社の担当者に値引きの相談をすることで節約ができる可能性があります。
しかし、あまりしつこく言い過ぎると不動産会社に敬遠されてしまいます。不動産会社は敵でなく、パートナーです。そのあたりは十分注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか。家づくりは高額な買いものとなるため、ご案内した内容を元に全体の流れを把握しておくようにしてください。
総予算を把握して資金計画を立て、新築一戸建ての購入に役立ててください。