2025/05/07
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅は、年間のエネルギー消費量がゼロ、またはそれに近い建売住宅のことを指します。環境負荷の軽減や光熱費の削減が期待できる特徴があります。
予算を意識しながらも、できるだけ快適で、環境に配慮した住まいを求める方には最適です。
この記事では、ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅の該当する基準やメリット・注意点を解説するので、ぜひ参考にしてください。
▼この記事を読んでわかること ●ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅とは? ●ZEH(ゼッチ)に該当する4つの基準 ●ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅を選ぶメリット ●ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅を選ぶ際の注意点 |
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ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅とは?
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅とは、年間のエネルギー消費量がゼロに近づくことを目指した高性能な建売住宅のことです。
正式には「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(Net Zero Energy House)」と呼ばれています。
具体的には、以下の4つの条件を満たす住宅を指します。
●断熱性能を高めること
●エネルギー消費を減らすこと
●エネルギーを創ること
●エネルギー収支をゼロにすること
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅は、注文住宅に比べると緩やかではありますが、年々増加傾向です。
国がZEH(ゼッチ)を推進している背景には、2050年のカーボンニュートラル実現が関係しています。
「2030年にCO2排出量を2013年比で26%削減する」といった国際公約を果たすために、エネルギー消費を減らさなければなりません。
そのため、2025年4月からすべての新築住宅にZEH(ゼッチ)の義務化が適応されます。
ZEH(ゼッチ)に該当する4つの基準
ZEH(ゼッチ)に該当するには、いくつかの基準を満たす必要があります。これらの基準は、持続可能な住環境を実現するためのものです。
以下で、ZEH(ゼッチ)に該当する4つの基準をご紹介します。
▼ZEH(ゼッチ)に該当する4つの基準 ●基準①|断熱性能を高めること ●基準②|エネルギー消費を減らすこと ●基準③|エネルギーを創ること ●基準④|エネルギー収支をゼロにすること |
基準①|断熱性能を高めること
ZEH(ゼッチ)の基準を満たすには、断熱性能を高めることが求められます。断熱性能とは、外の暑さや寒さを室内に伝えにくくする力のことです。
具体的には「UA値(外皮平均熱貫流率)」という数値で示され、数値が低いほど断熱性能が高いことを意味します。
ZEH(ゼッチ)では「強化外皮基準」と呼ばれる高い水準が求められており、地域によって基準が異なります。
各地域の基準値は、以下の通りです。
地域区分 | UA値基準 [W/㎡K] |
1・2地域 | 0.40相当以下 |
3地域 | 0.50相当以下 |
4~7地域 | 0.60相当以下 |
日本は、基準値が8区分されており、数字が低いほど寒冷地域となります。岐阜は、5〜6地域に該当するため、UA値0.60[W/㎡K]以下です。
一方、北海道は1・2地域に該当するため、0.40[W/㎡K]以下と、さらに厳しい基準になります。
基準②|エネルギー消費を減らすこと
続いての基準は、エネルギー消費を減らすことです。国が定める標準的な住宅と比べて、再生可能エネルギーを除いた、一次エネルギー消費量を20%以上削減する必要があります。
一次エネルギーとは、石油・石炭・天然ガスなどの「自然界にある形のままのエネルギー」のことです。住宅では、主にエアコン・給湯・照明・換気などでこの一次エネルギーが消費されます。
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅では、これらの設備に高効率な製品を導入し、少ないエネルギーで日常生活が送れるように設計されています。
具体的には、省エネ性能の高いエアコンやLED照明、効率的な換気システムなどが対象です。
基準③|エネルギーを創ること
ZEH(ゼッチ)住宅では、「エネルギーを創り出すこと」も条件の一つです。
太陽光発電などを設置し、自宅で電気を発電する仕組みが求められます。家庭で使う電力を自分の家でまかなうことで、エネルギー消費を実質的に抑えられます。
ZEH(ゼッチ)住宅の多くは、屋根に太陽光発電パネルを設置するスタイルが一般的です。発電した電力は、家庭内で使用できるほか、余った分は電力会社に売電することもできます。
基準④|エネルギー収支をゼロにすること
ZEH(ゼッチ)基準には、エネルギーの収支をゼロにすることが求められます。
太陽光発電などの再生可能エネルギーを含めて、一次エネルギー消費量を100%以上削減することが条件です。つまり、年間で消費するエネルギーと、発電などで創り出したエネルギーが同じ量、またはそれ以上である必要があります。
ただし、近年ではZEH(ゼッチ)基準に100%に届かない「ZEH Oriented」や「Nearly ZEH」といった区分も登場しています。
これらの区分は、ZEH(ゼッチ)を合わせて5つあり、省エネ実現率や導入設備の違いなどから分けられたものです。高断熱・高効率な住まいであることに変わりはなく、ZEH(ゼッチ)への移行を後押しする存在と言えます。
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅を選ぶメリット
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅には、以下のようなメリットがあります。
▼ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅を選ぶメリット ●メリット①|光熱費を削減できる ●メリット②|1年中快適に過ごせる ●メリット③|外部の騒音を低減できる ●メリット④|停電時も安心できる ●メリット⑤|売却時の評価が高まる場合がある |
一つひとつ確認していきましょう。
メリット①|光熱費を削減できる
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅は、高断熱・高気密の構造に加え、省エネ性能の高い設備を使っているため、毎月の光熱費を大きく抑えられます。
例えば、エアコンや給湯器、照明などが効率の良いタイプになっており、無駄なエネルギーを使いません。
また、太陽光発電システムが搭載されていれば、発電した電気を自宅で使えるため、電力会社から電気を買う量を減らせます。制度によっては、余った電力を売って収入を得られるケースもあります。
そのため、将来的なランニングコストを気にする方にとって、ZEH住宅は魅力的な選択肢です。
メリット②|1年中快適に過ごせる
ZEH(ゼッチ)住宅は、優れた断熱性能と高い気密性があるため、夏は涼しく冬は暖かい快適な住空間です。外の暑さや寒さが室内に伝わりにくいため、冷暖房の効きが良く、効率よく快適な温度を保てます。
また、部屋ごとの温度差も少なくなります。リビングから廊下、トイレ、浴室などへの移動時も、急な温度差を感じにくいため、高齢者や小さなお子様のいる家庭にとって嬉しいポイントです。
メリット③|外部の騒音を低減できる
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅には、外部の騒音を遮ってくれるメリットもあります。なぜなら、空気の流れを制御するように設計されており、外からの音が入りにくくなるからです。
そのため、近くに車通りの多い道路や線路があるような立地でも、室内では音が気になりにくくなります。静かな環境で暮らしたい方や、在宅ワーク・テレワーク中心のライフスタイルの方にもおすすめです。
メリット④|停電時も安心できる
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅には、太陽光発電システムや蓄電池が搭載されているケースが多くあります。
日中に太陽光が発電していたり、蓄電池に電気が残っていたりすれば、停電時でも電気が使える場合があります。
災害で停電が起きたとき、最低限の照明やスマホの充電ができることは、大きな安心材料です。
メリット⑤|売却時の評価が高まる場合がある
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅は、将来売却する際に高く評価される可能性があります。
省エネルギー住宅を国が積極的に推進しており、今後の住宅市場ではスタンダードになることが予想されます。ZEH(ゼッチ)基準を満たす住宅は、性能や快適性が明確に数値で示されており、購入希望者にとっても安心材料です。
また、ランニングコストも抑えられるため、「購入後もお得な住宅」として市場価値の高まりにも期待できます。
そのため、住宅を売却する可能性がある方や、資産価値を重視する方にとっては大きなメリットです。
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅を選ぶ際の注意点
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅を選ぶ際には、以下の4つの点に注意しましょう。
▼ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅を選ぶ際の注意点 ●注意点①|一般的な建売住宅より高くなりやすい ●注意点②|太陽光発電のメンテナンス費用がかかる ●注意点③|天候によって発電量は変動する ●注意点④|光熱費が「ゼロ」になるわけではない |
注意点①|一般的な建売住宅より高くなりやすい
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅は、一般的な建売住宅と比べて高額になる傾向があります。その理由は、ZEH基準を満たすために使われる設備や建材のグレードが高いからです。
例えば、高断熱の窓や分厚い断熱材、高性能なエアコンや給湯器、太陽光発電システムなどが必要になります。
これらは初期費用として、住宅価格に上乗せされるため、一般的な住宅と比べると100万円〜200万円程高額です。
ただし、入居後は光熱費が大きく削減されるため、長期的にはコストを抑えられる可能性があります。特に太陽光パネルを設置すると、年間で5〜10万円程度光熱費を削減できる場合があります。
そのため、初期費用だけでなく、ランニングコストを含めた総額での比較が大切です。
注意点②|太陽光発電のメンテナンス費用がかかる
太陽光発電システムを長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。発電効率を維持するために、パネル点検や清掃の費用がかかります。
経済産業省によると、3〜5年ごとの点検が推奨されており、1回当たりの定期点検費用の相場は約4.7万円です。
また、パワーコンディショナという機器は、20年間で一回は交換する必要があり、費用は34.5万円前後です。(経済産業省 「令和6年度以降の調達価格等に関する意見」)
このような費用は、10〜20年のスパンで考えると無視できない金額と言えます。ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅を購入する際には、発電によるメリットだけでなく、メンテナンスコストもあらかじめ把握してきましょう。
注意点③|天候によって発電量は変動する
太陽光発電システムの発電量は、日照時間や天候によって大きく左右されます。特に、冬場や梅雨の時期などは、想定よりも発電できないケースが増える可能性があります。
そのため「太陽光があれば電気代はほとんどかからない」といったイメージだけで、判断するのは危険です。発電量が少ない日には、電力会社から電気を購入する必要があり、電気代が発生します。
あらかじめ年間の平均発電量をシミュレーションしたうえで、どれくらいの自家消費ができるのか、把握しておきましょう。
注意点④|光熱費が「ゼロ」になるわけではない
ZEH(ゼッチ)住宅は「エネルギー収支ゼロ」を目指す設計ですが、実際に光熱費が毎月かからないわけではありません。
なぜなら「エネルギー収支ゼロ」はシミュレーション上の話であり、実際の暮らし方によってエネルギー消費料が変わるからです。
電気の使用量が多いご家庭では、発電量が足りず、電力会社からの購入分が増える場合があります。また、ガス併用の住宅ではガス代がかかるため、「オール電化」と比較して光熱費の構造も異なります。
そのため、現実的な数字をもとに、シミュレーションしましょう。
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まとめ
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅は、省エネ性能の高い建売住宅です。光熱費を削減できるほか、1年中快適に過ごせるといった大きなメリットがあります。
一方で、一般的な住宅よりもコストがかかり、メンテナンス費用も発生する点には注意が必要です。
ZEH(ゼッチ)仕様の建売住宅を購入する際には、ぜひこの記事を参考にメリット・注意点を確認してから住宅を選びましょう。
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