2025/01/19
【初心者向け】建売住宅と注文住宅のどちらが良い?メリット・デメリットを徹底比較
マイホームの購入を考え始めた際、多くの方が「建売住宅か注文住宅か」の選択で悩まれます。両者には費用面や間取りの自由度、入居までの期間など、さまざまな違いがあります。
どちらを選ぶかによって、将来の暮らしやすさや資産価値にも大きく影響するため、慎重な検討が必要です。
本記事では、建売住宅と注文住宅の特徴を9つの項目で徹底比較し、それぞれのメリット・デメリットについても詳しく解説します。
▼この記事でわかる内容
●建売住宅と注文住宅の9つの違い
●それぞれの割合やトレンド
●建売・注文住宅それぞれのメリット・デメリット
●どんな人に向いているか
家族にとって最適な選択ができるよう、判断の参考にしてください。
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建売住宅と注文住宅を比較!見分け方を解説
建売住宅と注文住宅の比較表を以下に作成しましたので、ご覧ください。
それぞれの比較ポイントを詳しく解説していきます。
比較①|価格
建売住宅と注文住宅では、注文住宅の方が高くなる傾向があります。なぜなら、建売住宅はすでに建てられている一方、注文住宅はオーダーメイドで設計されるため、施工に手間や時間がかかるからです。
実際に、2023年度 フラット35利用者調査によると、建売住宅の全国平均価格が3,603万円に対して、注文住宅は3,863万円です。
ただし、住宅購入価格は、都心部と地方で大きな価格差があります。例えば、首都圏では平均価格を大きく上回り、地方では下回ることが多いため、地域の相場をよく調べる必要があります。
注文住宅の方が価格は高くなりますが、あらかじめ予算を伝えておくと、費用面をカバーしつつ施工をしてもらうことも可能です。
比較②|住宅ローン
建売住宅では、素早くローンが借りられる一方で、注文住宅は手間とコストがかかる可能性があります。建売住宅は土地と建物がセットで販売されているため、契約時点で物件の全体像が明確です。
そのため、金融機関は物件の資産価値や担保価値を評価しやすく、ローン審査が迅速に進みます。
一方注文住宅は、土地を購入した後に建物を建てるため、土地購入時と建築時にそれぞれローンの手続きをしなければなりません。手続きが建売住宅よりも複雑になり、手間も発生しやすくなります。
また、注文住宅は、土地と建物で別々のローンを組むと、金利負担が増える場合があります。
比較③|間取り
建売住宅は間取りが決められていますが、注文住宅では、自由に間取りを決定できます。そのため、自分の理想の家を実現したい方は「注文住宅」を選択すべきです。
例えば「広いリビングが欲しい」「ロフトをつくりたい」「ワークスペースを確保したい」などが挙げられます。
建売住宅は、外観や立地が良くても内装変更が難しい点がデメリットですが、条件を絞れば理想に近い物件も見つかる可能性があります。
どちらを選ぶかは、間取りの自由度をどの程度重視するかがポイントです。
比較④|デザイン
建売住宅のデザインは決められている一方で、注文住宅では自由に変更できます。注文住宅では、内装や外観のデザインだけではなく、収納スペースや天井の高さまで自分の好みに設計できます。
そのため、間取り同様に特にライフスタイルへのこだわりが強い方は、注文住宅がおすすめです。
ただし、建売住宅でも壁紙やフローリングの色などであれば変更できる場合があります。
比較⑤|設備
建売住宅は設備が決められていますが、注文住宅では、自分の好きな設備や材料を選べます。
たとえば、キッチンやバスルーム、内装の木材、屋根材などです。
ただし、注文住宅でも施工会社によって取り扱える材料が限られ、コストが高くなる場合があります。一方、建売住宅は設備の変更に多額の費用がかかるため、現実的ではありません。
そのため、設備へのこだわりが強い方は注文住宅をおすすめします。
比較⑥|リフォーム
注文住宅は自由度が高く、将来のリフォームを考慮した設計ができます。よくあるリフォームを前提とした設計を、以下にまとめました。
▼リフォームを前提とした設計 間仕切り壁の設置 耐荷重設計(将来的に2階部分の増築を考慮し、基礎や構造体を強化) バリアフリー設計 |
一方、建売住宅は、コスト削減や施工期間短縮を目的に設計されているケースが多く、リフォームを前提に設計されていない場合があります。
物件を建てた後にリフォームがしにくいため、将来的な改築や改装に制限がかかる可能性があります。
リフォームを前提とした建売住宅は多くはないものの、近年では購入者のニーズに応える物件もあります。
比較⑦|快適性
快適性に関しては、自分や家族好みの設計にできる注文住宅の方がより優れている、と言えます。
注文住宅の場合、使用する木材の特徴を考慮することで、気密性や通気性も好み通りに設計できます。単にデザイン性のある部屋ではなく、機能性の高い家をつくれるのはこれが理由です。
ただし、建売住宅でも機能性の高い家はたくさんあるため、すべての建売住宅が快適性に劣るわけではない点は抑えておきましょう。
比較⑧|安全性
注文住宅の方が、安全性が高いと言えます。なぜなら、耐震性や耐火性など、建物の安全性に関する仕様を、地域の特性に応じて自由に設定できるからです。
また、実際に家が建つまでの過程を見れるため、施工の質を直接確認できる点も安心感につながります。
一方建売住宅の場合、洪水や土砂崩れのリスクのある地域に建てられているリスクもゼロではありません。
「安全性」の面で考えると、注文住宅の方が優位性がありますが、建売住宅でも立地や耐久性に優れた物件も多くあります。
比較⑨|寿命
建売住宅と注文住宅はどちらも建築基準法に沿って建てられているため、寿命に大差はありません。
建築基準法は建物の安全性を確保するための法律で、このルールに則り、物件を建てることで安全性の基準が統一され、耐久性の差が出にくくなります。
また、両者とも住宅品確法による品質保証がされている点も、寿命が変わらない理由のひとつです。
住宅品確法は、新築住宅の品質を一定以上の基準に保つことを目的としています。
ただし、どちらの住宅でも寿命を伸ばすには定期的なメンテナンスが必要です。
建売・注文住宅の割合は?
建売住宅と注文住宅ではどちらの割合が多いか気になる方も多いでしょう。
2023年度 フラット35利用者調査によると、全国の注文住宅は14,302件に対して、建売住宅は6,600件です。
引用:住宅金融支援機構『2023年度 フラット35利用者調査』
建売住宅を選ぶ方よりも注文住宅を選ぶ方が、2倍以上いることがわかります。
ただし、地域によって格差がある点には注意しましょう。都心部では、土地代が高いため、コストを抑える目的で建売住宅の方が多い傾向があります。
建売住宅のメリット・デメリット
建売住宅のメリットとデメリットをそれぞれ詳しく解説します。
メリット
建売住宅のメリットは以下のとおりです。
▼建売住宅のメリット 購入までの意思決定が簡単 実物を見て検討できる 近隣に同世代が多く入居 街並みが整っている |
建売住宅は、すでに完成した建物から選ぶため、実物を見て検討でき、購入までの意思決定が簡単です。
また、同じような家が並んでいるため、街並みが整っていることや近隣に同世代が多く入居している可能性が高いこともメリットと言えます。
デメリット
建売住宅のデメリットは以下の2つです。
▼建売住宅のデメリット 立地の選択肢が限られる 建築中の確認ができない |
建売住宅はすでに建てられているため、立地の選択肢に限りがあります。そのため、アクセスや近隣の環境を重視する方には向いていません。
また、建設中の確認ができないため、安全性や施工品質に対する不安を感じる方には向いていません。
注文住宅のメリット・デメリット
続いて、注文住宅のメリット・デメリットについて紹介します。
メリット
注文住宅のメリットは以下のとおりです。
▼注文住宅のメリット 土地選びから希望に沿える 建築過程を確認できる アフターフォローが手厚い |
注文住宅は、土地から選ぶため好きな立地に建てられ、建築過程も確認できます。そのため、建物の重要部分が適切に作られているかをチェックできます。
また、施工後も顧客満足度を維持するために、定期的な点検やメンテナンスの対応までしてくれることもメリットの1つです。
デメリット
注文住宅のデメリットは以下の2つです。
▼注文住宅のデメリット 決めることが多く時間がかかる こだわると予算が上がる |
注文住宅は土地から建物のデザインまで1から決めるため、入居までにかなりの時間がかかります。
また、建材や内装の使用にこだわりすぎると予算が大幅に上がる可能性があります。予算を抑えるためには、代替素材や既製品を活用することも検討しましょう。
建売住宅と注文住宅どちらが向いているか
上項で解説したとおり、建売住宅と注文住宅では特徴が異なるため、一人一人それぞれ選ぶべき住宅は違います。ここでは、建売住宅と注文住宅に向いている方をそれぞれ紹介していきます。
建売住宅に向いている方
時間や手間をかけずに家を入手したい方や、コストを抑えて家を入手したい方は建売住宅がおすすめです。
建売住宅は、すでに完成している中から選ぶだけなので時間がかからず、注文受託よりも比較的安い傾向にあります。
特にデザイン性や間取りのこだわりがなく、手間やコストをかけたくない方には最適です。
大丸開発の建売では、状況にもよりますが最短1ヶ月でのご入居も可能となっています。
注文住宅に向いている方
家にこだわりを持ちたい方や家で家族と過ごす時間や、趣味を大切にしたい方は注文住宅がおすすめです。
注文住宅は、土地から建物のデザインまで1から自分の理想通りに設計できます。家の内装にこだわり、より快適な空間にすることも可能です。
上記の理由から、理想の家を建てるなら注文住宅1択です。
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まとめ
建売住宅と注文住宅は、それぞれ特徴があるため、判断する際には外せないポイントを決めることが重要です。
本記事では建売住宅と注文住宅の特徴や割合、それぞれのメリット・デメリットについて解説してきました。
また、建売住宅と注文住宅の選び方や、向いている方の特徴も紹介しているので、住宅選びの参考にしてみてください。
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